第259話 媚びない。屈しない。反省するぐらいなら最初からやらない。

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テントだってカーペットぐらい変えてくれたっていいじゃない。ケチ。

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それとも村生活初日でお金持ってないと思われたのかしら。
まぁ、どっちでも良いけど。

村にあるコンビニのATMでお金を預けて身軽になった。
村を見て回るついでといってはナンだけど、住民のみんなにアイサツしておこう。

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最初に出会ったのはグラハムさん。
えーと、なんてお呼びしたら良いでしょ……。

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もっとヒネリのきいた答えが欲しかったなー。

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なんなの、この村。
チャラ男ばっかじゃない。

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なんなの、この村。
ご当地アイドルグループでも作ろうとしてるワケ?

うーん、みんな悪いヒトではないのだけれど、どうも、ね。

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あら奇遇。アグネスさん、ワタシと同じく今日引っ越して来たのね。
これを「運命だね〜♪」とか言っとけば、可愛げのある女に見えるんだろうけど。

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ま、お互いがんばって…。
え?いきなり「どいて」とか言う!

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アグネス、さっきの訂正。
やっぱり運命かもよ。
だって、ワタシのモットー、「媚びない。屈しない。反省するぐらいなら最初からやらない。」だもん。
これからも、よろしく。

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第258話 崖っぷちの青いバラ。

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なぁに?このネコっぽいヒト。チョットなれなれしい…。

ずいぶんと長い旅をして来た気がする。
電車に乗る時は、車窓を流れて行く景色をボーっと眺めているのが好きだけれど、さすがにそれも飽きてきた。
だからこの見知らぬヒトの質問にも、アッサリ素直に答えたりしたのだろう。

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駅舎に降り立つと、どこか懐かしい匂いがした。
初めての場所なはずなのに、「あぁ、帰ってきたな」と思えるような。

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「引っ越して来た時には駅前に住民総出で歓迎してくれた」なんてウワサ話を聞いたコトがあるけれど。
その駅前には、だぁれもいない。
まぁ、その方がワタシ向きではあるけれど。

せめてもの歓迎の意と解釈して、このお金はもらっておくコトにしよう。

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駅を出て吸い寄せられるように南へ歩くと、海岸べりの崖っぷちに青いバラが。
この青いバラに呼ばれたような気がするのはなぜだろう。

今日から、ここがワタシの住む所。

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役場へ手続きに行くと、「しずえ」と名乗る女性が対応してくれた。

『お嫁さんにしたい候補No1』的なイメージだけど、変に媚びた感じじゃないトコロが気に入ったわ。
しずえ。しずえって呼ぶから。

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しずえに不動産屋を紹介され、住む家を正式に決める。
ゆうに時間外労働だろうに根気よく付き合ってくれたのだから、多少足が遅くとも「このタヌキ親父め」なんて言うのはやめておこう。
今日だけは…。

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ふぅん、テントね。
女一人が一夜を明かすのに、テント、ね。
ま、良いけど。

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裏でガサゴソ言う音が聞こえるから何かと思って近付いてみたら、なにこれ、タランチュラ!?

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フフフ…面白くなってきた。
こうじゃないと。

今日からゴリゴリ村での暮らしが始まる。

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初めまして、マユと申します。
崖っぷちの青いバラこと、マユでございます。

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第257話『さらなる嵐の予感』なンだな。

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その日は朝から息も出来ないほどの豪雷雨だった。

空には目の奥が痛くなるほどの激しい雷光。
何度も船から投げ出される例のアイツがいやしまいかと、シケた海を見に行ってみたが、砂浜には誰もいなかった。

こういう場所は落雷の危険があるのだから、早々に引き上げた方が良いだろう。

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帰る途中、川面に浮かぶ見た事もない大きな魚影に釣り糸をたれてみたら、見た事もないような大きな魚が釣れた。
雨が降るとまず魚は釣れないと言うヒト、かえって釣れると言うヒト、両方いるけれど、真相はどっちなのか。

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雨は降り続く。
そうだね、グラハム。
確かにこンな雨じゃ、カサは気休めにしかすぎないだろう。

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そうか、キミはこの豪雷雨の中で、この村を出て行く決意をしたのか。

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雷をバックにその決意を聞くと、まるでサスペンス・ドラマのようだよ。
電撃的な新しい出会いがあると良いな。

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そしてこの日、初めて青いバラが咲いた。
全てを洗い流す勢いの雨の下、青いバラが咲いた。

何人(なんぴと)も寄せ付けない気高さの、青いバラが。

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第256話『バブルからCOME!』なンだな。

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はてさて、コンバット服の上下は「身を守るもの」にあたるのか。

毎度おなじみフリーダムの国、トンガリ村にやって来たンだな。

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いつものようなカブ・フィーバーでもないのにやって来たのは、今週はカブ価変動を読み違えて大ピンチになってしまったからなのだけれど。

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おや!メープル、ひさしぶ…。
こないだぶり!くらいか。
意外と近くに引っ越していたンだねぇ。

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でもすっかり口ぐせも変わって、もうトンガリ村に馴染みはじめているみたいだね。
これからはカブ高騰情報の連絡よろしく!

などと思っていたら…。

【翌日】
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メープルから手紙が届いたンだな。
他の村からのお手紙なンて初めて届いたよ。

タイムカプセル!そう言えば埋めた、埋めた!

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確かこの辺り…。
あった!
今はすっかり花畑になっているよ、メープル。

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どうやら、何かアイテムを入れて埋めた様子。
時間の経過をもってどうなるか知りたいアイテムって一体何だ…。

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入っていたのは『にそうしきせんたくき』。

あ、あぁ…。
確か洗濯機がタイムマシンになってる映画があったような!
でもそれ、ドラム式のヤツだったから、ちょっと残念気味なンだな。
あと、風水的にはそこそこ有効かと思われます。

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第255話『ノリノリダンスでイェイェイ、イェ〜♪』なのです。

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手のフリ、腰の動き。
最後のネタ、しかと目に焼き付けましたよ、ししょー!

ゴリゴリ村のシャープペンの芯はこだわりの『F』を使う方、トキオです。

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全てのネタをマスターし、とっても表情豊かになりました。
ありがとうございました。
おまけに、ステージ衣装までなんて…。

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こうですか?
ノリノリダンスでイェイェイ、イェ〜♪
おぉ、ししょーも一緒に!

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さぁ、たぬきちさんも!
ノリノリ・ノノン・ノ〜ン♪

0255 5
ホンマさんも!
ノリノリ・ノノン・ノ〜ン♪

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きぬよちゃん、アイーダさん、お久しぶりのナタリーさんも!
ノリノリ・ダッタカダッダー・ダーン♪

0255 7
ゴリゴリ村みんなでー!
ノリノリ・ズンズ・チャッチャ・チャ〜♪

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[ズンズン・チャッ♪★ズンズン・チャッ♪]
もっと踊りた・イェーイェー!!
[ズンズン・チャッ♪★ズンズン・チャッ♪]
たくさん踊らせた・イェーイェー!!

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ノーリ・ノリノリ・ダッダカ・ダッダ……。

…………。
…………。
…………。

(だ、だれか…一人くらいは踊…)

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プピーーーー♪

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うん、もう帰るよケントさん。
日も暮れてきたしね…。

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第254話『パロンチーノさんの背中』なンだな。

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いや、ないわー。

何屋さんでもないから、なぜやって来るのか今一つ飲み込めないでいるパロンチーノさん。
朝から そのむさ苦しい顔で、その爽やかセリフはないわー。

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どうやらオッサン、夏になって虫とりしまくっているのを見ていたらしいンだな。

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じゃ、またね!
…と、お別れしようとしたトコロ、なンだかもうヒトコト言いたげなパロンチーノさん。

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うっわ、バッジいっぱいくれたわー。
なンなんだよ、もうー!
監視してるのか!ストーカーか!!

ますます気味悪さはつのるばかりなンだな。

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ええっ!まだくれンのーー!?
今度からしずえちゃんに渡すか、ポストに入れといてくれれば良いから。

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えっ、『めいよそんみん』…。

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暮らしを…楽しむコツを…周りのみんなに……。

あぁ、そうか。
そうだね。そうだよ。

このまま行くと、いつかボクも 誰かにバッジを配るようになるンだろうな。
パロンチーノさんがかつて暮らした村はどンなでしたか?

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第253話『草の根の戦い』なンだな。

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今日のエイブルシスターズ、イチ押しはコンバット。

こんな暑い時期に?とは思うものの、意外と肌をさらしてない方が涼しかったりするンだよね。
南国の人達がそうしているように。

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などと理屈をこねて自分を納得させようとするも、やっぱり限界は限界。
このままじゃあ木陰から出られないンだな。
「やっぱり元にもどすか」と思い始めた矢先に…。

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アイーダがカバンに入っている『おとうとさんのふく』を見付けて、かけよって来たンだな。

そもそもこの『おとうとさんのふく』は、ちとせが「いらないもの」として、ボクにくれたモノ。
欲しいというヒトの手に渡るなら、それにこした事はないンだな。

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そぅして、取引きついでにアイーダのウチによって行くコトに。

おぉ、『おとうとさんのふく』早速かざってるじゃないか。
良かったな、ルイージ!ついにキミの時代が…

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…いや、何でもない。

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うん、ちょっと用事思い出したモノで…。
ああ、どこまでフビンな『おとうとさんのふく』。

この話はココで終わると思いきや。

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新たなるホシインダーが現れた。

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ああ…今度は もらわれて行く瞬間から「欲しい理由を思いつかない」と言われてしまう始末。

ルイージがみんなに欲しがられるようになるには、さらなる草の根活動が必用だというコトがわかったンだな。
まさにコンバット!!

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第252話『無邪気センパイ』なンだな。

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え、唐突になに?バラ!?

そうだねぇ、キミなら珍しモノって意味で、いまだ咲く気配すらない『青いバラ』と言いたいトコロだけれど、キミの提案した選択肢にはないンだな。

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ここは一つ、赤でも黄色でもないオレンジといこうじゃないか。

へぇ、オレンジのバラの花言葉って『無邪気』なのか。

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『無邪気』→『年下』ってのは ちょっと飛躍しすぎじゃあるまいか。
花言葉ってお互いが通じ合ってて初めて成立する世界だよなぁ。

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それでも『年下』→『センパイ/ニイサン』はグッと来るので、これでヨシとするンだな。

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さぁ、我が舎弟よ、オレンジのバラ畑にご案内しよう。
ドヤッ!!!!

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さっきからなンなのさ。
言いたいコトがあるなら、この無邪気センパイに相談してみなさい…。

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フムフム…。
アップルとモモへの情熱は十分伝わってきたけれど、ここはやっぱり『オレンジのバラ』と答えるべきだったと思うンだな。

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