なぁに?このネコっぽいヒト。チョットなれなれしい…。
ずいぶんと長い旅をして来た気がする。
電車に乗る時は、車窓を流れて行く景色をボーっと眺めているのが好きだけれど、さすがにそれも飽きてきた。
だからこの見知らぬヒトの質問にも、アッサリ素直に答えたりしたのだろう。
駅舎に降り立つと、どこか懐かしい匂いがした。
初めての場所なはずなのに、「あぁ、帰ってきたな」と思えるような。
「引っ越して来た時には駅前に住民総出で歓迎してくれた」なんてウワサ話を聞いたコトがあるけれど。
その駅前には、だぁれもいない。
まぁ、その方がワタシ向きではあるけれど。
せめてもの歓迎の意と解釈して、このお金はもらっておくコトにしよう。
駅を出て吸い寄せられるように南へ歩くと、海岸べりの崖っぷちに青いバラが。
この青いバラに呼ばれたような気がするのはなぜだろう。
今日から、ここがワタシの住む所。
役場へ手続きに行くと、「しずえ」と名乗る女性が対応してくれた。
『お嫁さんにしたい候補No1』的なイメージだけど、変に媚びた感じじゃないトコロが気に入ったわ。
しずえ。しずえって呼ぶから。
しずえに不動産屋を紹介され、住む家を正式に決める。
ゆうに時間外労働だろうに根気よく付き合ってくれたのだから、多少足が遅くとも「このタヌキ親父め」なんて言うのはやめておこう。
今日だけは…。
ふぅん、テントね。
女一人が一夜を明かすのに、テント、ね。
ま、良いけど。
裏でガサゴソ言う音が聞こえるから何かと思って近付いてみたら、なにこれ、タランチュラ!?
フフフ…面白くなってきた。
こうじゃないと。
今日からゴリゴリ村での暮らしが始まる。
初めまして、マユと申します。
崖っぷちの青いバラこと、マユでございます。
またあのマユさんに出会えるなんて…!!
またあの暴れっぷりに乞うご期待!…という事で。
まえにもマユさんていたんですか?
その昔、DSの世界にもゴリゴリ村があったのです。
そうなんですか⁈さがしてみます☆
こちらが昔のゴリゴリ村の様子になります。http://gorigoriweb.com/gorigori_mura/