第１５３話『顔ナシの気持ち』なンだな。

そんなトコロに隠れてないで、出ておいでよ。

うーん、どっかで見たような。
いや、顔ナシなのだから、見てないというべきなのか。

エイプリルフール？
あぁ、うん。
もうゴリゴリ村のみんなでタップリ堪能（たんのう）しちゃったンだな。

そんな 自ら「あやしい」と名乗るシロネコさんは、良く分からないけど、ゲームを用意している様子。

で、どんな風に遊ぶの…。
あぁっ、もう行っちゃった。

どうやら、ホンモノ当てクイズのよう。
好きな言葉だったり誕生日だったりをヒントに。

ちょっとちょっと、それカンタンだって！
プロフィールが書いてある写真だって、ほとんどの住人からもらっているし、シベリア、チャス、ナタリー、タツオの4人は、この村で誕生日迎えたンだもの。

だからタツオ、キミ自身が分からなくても、ボクはアッと言う間に分かっちゃうンだな。

え…もうおしまい？
まだイイじゃんか。
せっかく来たンだしさ。

そっか、キミはみんなと一緒に遊びたかったンだな。
顔ナシだから、気が引けたのか。
だからあんな広場のはしっこにいたのかな。

アッサリ正解出しちゃってゴメンよう。
来年はせめてもう少し長く一緒に遊ぼうな。
顔に何か描かせてくれたりすると良いンじゃないかと思うンだな。