第366話 オレンジ色の壁の向こうから。

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ゴメンみんな。
今にも飛びかかって来そうなみんなを颯爽かわして。

仲良くするのが嫌いってワケじゃないんだけれど。
こう、みんなでワサワサって言うのがどうも苦手なのよね。

それにしてもアイツ、どこにいるのよ…。

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あー!いた。
アメと交換でハロウィン家具がもらえるって聞いてね。
そう、それ!欲しかったのはその『ハロウィンベッド』。

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だからさ、ヒトの言うなりにはならないって言ったじゃん。
というワケでワタシのハロウィンはこれにて終了。

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この一ヶ月、毎日デパートに足しげく通ったものの唯一そろえられなかったのが『ハロウィンベッド』。
来年までなんて待ってられないよ!と思っていたのもので。

はー、今夜は良い夢が見られそうだわ。
ハロウィンだけど。

と、思ったのもつかの間…。

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オレンジ色の壁の向こうから熱い視線を送ってくるオジサンが。
その枕元に立つような雰囲気でこっち見るのやめてもらってもいいかしら?

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わかったから!

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