第157話『シベリアのやり残した事』なンだな。

0157 1
あれはエイプリルフールのウソかと思ったのに。
旅立ちの決意をしたシベリア。
男が決めたコトだぜい。
今までずっと引き止めて来たけれど、今度はだまって見送るンだな。

0157 2
なのに、なンだか歯切れが悪いシベリア。
そこまで決めたのに、まだ思い悩むってコトは、よほどのコトに違いなかろう。

0157 3
あぁ、そっか、『口ぐせ』のコトか。
確かに男一匹気取りのキミが「ハヤリの」だなンて、ちょっとしまらないンだな。

0157 4
じゃあ「ガッツで」なンてどうかな。
よその村についた時に、ナメられるンじゃあないぜ。

0157 5
え?シェリーも口ぐせ変えたいの?
うーん、じゃあついでだ。

0157 6
意外と乙女チックなキミに、ほどほどに女の子っぽい「すこしは」なンてどう?

0157 7
ええっ!?
フララも変えたいの?
いっぱい口ぐせ考えてるだなンて、どこで知ったンだか。

0157 8
スグ乗っかって来るキミには「そっこう」だな。

0157 9
さてはフララ、シベリアとシェリーが新しい口ぐせで会話してるの立ち聞きしたでしょ。

0157 10
うん、ここは二人をソッとしとこうよ。

シベリアがやり残したコトって、そういうコトだったのか。
少し男らしい口ぐせと、少し女らしい口ぐせ。
ちょっとは役に立てたかな。

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