【『戦士ヨウコウ国へ帰る』の巻】
[第3話]〜旅の仲間達〜
   



[何のご用かな?]

教会にやって来た二人。
牧師の声もまた、ヨウコウにソックリだったが、今はそれどころではない。

ギンガ「仲間が、やられちまっただー!」

パーティーメンバーの二人が戦闘不能状態なのだ。



ギンガ「あばずれ魔女ひとみと」

[されば5680Gのご寄付を]



ギンガ「あー、死んだままでいいです。」

[さらば 旅人よ・・]

武器屋、宿屋とお金を使い、もはや手持ちのお金はほとんど残っていなかったのだ。



ヨウコ「生き返らしてやんなさいよ・・・」

情に厚いヨウコウ。

ギンガ「じゃ、せめてボンクラ僧侶ゆぅ」



[されば45Gのご寄付を・・]

ギンガ「払います。払います。払いま」

どうやら、ゆぅはまだレベルが低いらしい。
あわててサイフを開くギンガ。



[ゆぅは生き返った!]
(うにの村で!)

ギンガ「おー、たすかった!」
ギンガ「あいつ、ホイミ使えるし!」

やはり長旅に回復役は欠かせない。



ヨウコ「あいつ今、うにの村で」
ヨウコ「葬儀中(そうぎちゅう)ですよー」
ギンガ「ひーーー!」

間一髪(かんいっぱつ)だったようだ。
うにの村では今ごろ、棺桶(かんおけ)から はい出してきた僧侶ゆぅを見て、パニックになっている事だろう。



[冒険の書に記録しますか?]

ギンガ「はい>1番の冒険の書」



全滅の恐れがあるので、しっかりと記録はしておかなければならなかった。



[他にご用はおありかな?]

ギンガ「しまった、上書きしちった!」

少しダレて来た頃によくやる事だ。
これでもう前の状態からやり直す事は出来ない。



ギンガ「さらば、ひとみ・・・。」

これで魔女ひとみを生き返らせるには、何とかお金をかせぐしか方法はなくなってしまった。



ヨウコ「はぐれメタルの鎧(よろい)売ろっかなー」

ギンガ「えええええ−−−−−−!?」

確かにお金は必要だ。
だが、ヨウコウのその軽いノリには何か裏がありそうだった。



ギンガ(ギャンブルは禁止だと)
ギンガ(あれほど言っただろう!)
ヨウコ「はっ」

どうやら、ヨウコウはカジノに行くつもりだったらしい。



ヨウコ(ス・・スイマセン・・つい)
ギンガ(ひとみの事は、何とかする)

ギャンブルで儲(もう)けたお金など、しょせん『あぶくゼニ』だ。
その事は魔女ひとみもきっと良くわかっているはずなのだ。



一行はとうとう王の間へ向かう事になった。

ギンガはあいかわらず道に迷っていた。
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