【『戦士ヨウコウ国へ帰る』の巻】
[第2話]〜眠れぬ夜〜
   



[ようこそ 旅の宿へ]

宿屋の主人の声は、どことなくヨウコウにソックリだった。

[お二人で1000Gになります]

な、何と言う事だ。
どうやらシロップ村の物価は想像以上に高いようだった。



ヨウコ「たけーーー!!」
ギンガ「だいじょうぶだか!?」

さきほど武器屋でかなりのお金を使ってしまったはずである。



ヨウコ「も・・持ち合わせが・・・」
ギンガ(ホレ、これを使いたまえ)

机の下からそっとお金を手わたすギンガ。

ヨウコ(さっさすが勇者殿!)
ヨウコ「ほ・ほら、これで・・・」

どうやら事無きをえたようだった。



あたりは闇につつまれ、二人は早々に床についた。

実に整った良い宿屋だ。
料金が高いのも仕方ないのかも知れない。



[その夜]

なかなか寝つけない二人。
とめどもない会話が薄暗がりの中に消えて行く。

ヨウコ「相変わらず物価高いっす!」
ギンガ「会いたい人など、おらぬか!?」



ヨウコ「アランに会ってみたいダス!」
ギンガ「アラン!」
ヨウコ「いいヤツなんすよー!」
ギンガ「明日、行ってみるとするか」

久々の友との再会を楽しみにしているヨウコウ。
このまま何もおこらねばと願うギンガだった。



【♪テーレーレーレーテッテンテン】
[翌日]



旅支度を整え、タンスを開くギンガ。



[旅人の服を手に入れた]

さっそく着替えてみるギンガ。
どうやら前に宿泊した客の忘れ物らしい。



ギンガ「ずいぶんと、南国風だ!」
ヨウコ「南国に行っちゃった!」
ギンガ「きっと、南の旅人なのだろ」

ヨウコウは、さすが戦士。
守備力が大幅に下がったのを、しきりに気にしていた。



[薬草を手に入れた]

タルからアランへの手土産を手に入れて、一行は宿屋を後にした。
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