第47話『仕事終わり一杯のほろ苦さ』なンだな。

0047 1
毎日ホウホウと くらしていたけれど、ついにカフェでバイトする決心がついたンだな。
ドッキ・ドキドキ!!

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皿洗いとかから始めるのかと思いきや、いきなりコーヒー入れ担当。

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でもさー、「見た目はマスターよりマスターっぽいかな?」なンて思ったりしてね。

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初めてのお客さんはアイーダ。
んー、まぁ、コーヒーなンて そこそこ甘くてニガい感じになってればOKでしょ。

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あれ?なにその浮かない顔は…。
ボク、上手くやれてない!!!!
アセる、アセる、アセる。

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誰一人、うまく注文をあわせられない。
誰一人、美味しかった!なンて顔をしない。
誰一人、どうしたらイイかなンて教えてくれない。

アセる、アセる、アセる。
アセる、アセる、アセる。
アセる、アセる、アセる。

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顔で笑って心がビッショリ汗をかいていたトコロ、パッタリと客足がとだえ、マスターから告げられる「終わり」の言葉。
ホッとするのと悔しさで、ヒトコトも言葉が出なかったンだな。

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あぁ…あぁ。マスターは気づいていたのか。
バイトの時間中、自分のコトしか考えてなかったかも…。

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もうちょっとやりた…!
という、言葉も出ず。

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帰りにマスターから ホンモノのコーヒーをごちそうになったンだな。
あぁ、なンて甘くてニガいンだろう。

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『働く』というコト。
それがどういうコトなのか、どういうコトだったのか。
きっとボク以外の人達も、こンな思いをかみしめているのだろうなぁと 思ったンだな。
今日は、全ての働いている みなさんに、お疲れ様!なンだな。

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