第443話 竹林の中のユキ。

0443 1
ガタンゴトン…ウトウト。

0443 2
プシュー…「あ、降りまーす!ますまーーす!」

0443 3
役場へ行けば良いのね。
(それにしても、ずいぶん猿っぽい顔の駅員さんだなぁ)

0443 4
あ、しずえさんですか、宜しくお願いします!
(あぁ…頭のポンポンひっぱって…みたいっ!たいっ!!)

0443 5
『たぬきハウジング』ですね。
(もう深夜2時をとうに回っているのに、みんな夜遅くまで大変だなぁ)

0443 6
ウチを決めなくてはいけないみたいだけど、どこにも空いてる土地なんてないじゃない。

0443 7
あ、ココ良いかも!!
ココです!竹林と滝の秘境っぽさが良いカンジ。

0443 8
(竹の中に帰っていくタヌキおじさん…うぷぷ。)

0443 9
お店はドコも閉まっているみたいだから、生活必需品はこういうのをお借りするとして…っと。

0443 10
はーじーめーまーしーてー!
ワタクシ、『ユキ』と申します。

ゴリゴリ村最後の住人だよ。だーよ。

Posted in ひっこし | Tagged , , | 6 Comments

第442話『降りしきる雪の中、熱く語る彼女の口元をずっと見てた。』なンだな。

0442 1
そうかぁ、ナワバリ争いかぁ……。

降りしきる雪の中、熱く語る彼女の口元をずっと見てた。

0442 2
行くンだ。
2月3日か、もうスグじゃないか。

0442 3
今まで何度か引き止めたけれど、今回は引き止めはしないよ。
そうさ、一生のお別れってワケでもないしね。

0442 4
え?服……。

ゴリゴリ村にやって来てからずっと、一年以上に渡って何度も聞かれたその質問。
どう答えたらキミは喜ぶンだっけ。

0442 5
えーと、あのその……

0442 6
サングラスのせいかな……。
うーんと、良く見えないンだな。

0442 7
降りしきる雪の中、熱く語る彼女の口元をずっと見てた。

Posted in ひっこし | Tagged , | Leave a comment

第441話 名作劇場で観た光景。

0441 1
おまわりさんをはじめ、村のみんなが心配しているようだから見に来た海岸で、倒れているヒトを発見。
学校がどうとか言ってるけども。

0441 2
ま、好きにすれば良いんじゃない?

0441 3
とは言っても、この村で凍死者が出たらシャレにならないので、朝礼のフリして起こしてあげるコトに。

0441 4
返事しないとか。

0441 5
ホントもう放置して帰ろうかという段階になって、ようやく目覚めてくれた。

0441 6
これでワタシの役目は終わり。
アナタが行きたい場所とかどうでも良いから。

そんな会話をしていたトコロ…

0441 7
アフレコをかぶせるかのごとく「てんしのこえ」とか言う声が。

ねぇ、ケインくん。
こういう状況で天使が降りて来るのって、それ犬と一緒に連れて行かれるパターンのヤツだから。

Posted in ゲストどうぶつと | Tagged , , | Leave a comment

第440話『空イッパイのユメとロマン』なンだな。

0440 1
「未来に宝物を届ける」か!
ずいぶんとロマンチックな話だねぇ。

0440 2
ポンチョから、タイムカプセルを埋めてきてくれと頼まれたンだな。

よしきた、男のロマンさね。

0440 3
ゴリゴリ村のルールでは、その住民のウチの裏庭に埋めるしきたりになっていますよ。

0440 4
スコップ手にしたついでに、近くにあった『ゴリやくの石』を叩いてみるならば…。
出た、出た、カネ出た!!!!!

フトコロが暖かくなったせいで、さっきのロマンもどこへやら。

0440 5
…と、思っていたトコロへ駆けつけるポンチョ。
今度は『オーロラ』について語り出したンだな。

0440 6
いやぁ、今日は一体どうしたンだよ。
いつもトレーニングのコトしか口にしないクセにさ。

0440 7
強引だなぁ。
そんなに空を見て欲しいのかい?

0440 8
…………。
…………。
…………。

やっぱりさ、男はロマンに生きてこそ、かもな。

Posted in 村のどうぶつと | Tagged , | Leave a comment

第439話 オニの形相とはいえ。

0439 1
「たまにはいっか」と思って参加するコトにしてはみたけれど。

0439 2
はーーーー。
何が悲しくて『かくれんぼ』とかしなきゃいけないワケ?

0439 3
こんなのはサクッと勘を働かせて……!
やだ、ちょっとカワイイ。

0439 4
サントスくん、キミなら自分ちの裏に隠れるのも何となく理解出来るよ。

0439 5
と、ココまでは調子良く行っていたものの、肝心な言い出しっぺのケインが見付からない。

0439 6
いいもん。別に本気じゃないし。

と、なかばスネかけて『雪の結晶』なんか採っていたトコロ…。

0439 7
こんな中途半端な街路樹の景にひそむとか!!
遊びでマジ隠れするんじゃない!!

0439 8
ねぇ、これ『かくれんぼ』だよね。
『オニごっこ』じゃなくて…。

0439 9
だれがオニだっ!

Posted in かくれんぼ | Tagged , , , , | Leave a comment

第438話『和とわびしさと』なンだな。

0438 1
いいよ、そンなに急いでないから。

おっとり、ゆっくり、今日はちとせの家にやって来たンだな。

0438 2
相変わらずの『ハタおりき』があって、『鶴の恩返し』を連想してしまう『和』のお部屋。
今日はどこか『わびしさ』を感じる気がするのです。

0438 3
一番のお気に入りは『ミックスウッドのシェルフ』だそうで。
名前からすると『和』に合わない感じだけれど、良くこの部屋に…

0438 4
ていうかその前に、このカサ。
内職で『カサ貼り』でもしてンのーーッ!?
ホント、キミは日本昔話かっ!!

わびしさはこのせい?いや、何か違う気がする。

0438 5
『ミックスウッドのシェルフ』の上にあるのは、『炊き込みゴハン』。
そして向こうのテーブルには『鍋』。

いやいや、こういうのを「おもてなし」って言うンじゃないですかね。

0438 6
そうか、わびしさの正体はこれか!
鍋パーティーとか開こうと思って用意したものの、いざとなったら誰も誘えないっていう。

じゃあ、日本昔話風に『泣いた赤鬼』ごっこでもしようか?

Posted in おへや | Tagged , | Leave a comment

第437話『座って考え事をするほどの』なンだな。

0437 1
フン。フン。フ〜ン♪
今日は今日とて商店街へ向かう途中。

あれ?あれれ?

0437 2
『キリカブ』に座っているサントス。
噂には聞いていたけれど、我がゴリゴリ村ではキリカブに座っている住人って初めて見たンだな。

ところで、考え事ってなにさ。

0437 3
オーロラ?
ほほー、そいつは楽しみなンだな。

0437 4
そして夜……。
……夜。
……夜。
……夜。

0437 5
サーンートースーー!!

0437 6
それから2時間、やっぱりオーロラは現れなかったンだな。

0437 7
くそう、サントスどこへ行きやがった!!

0437 8
いた!いたよ!!
呑気にコーヒーなンか飲んでーー!

0437 9
えっ……。
なンだか知らないけれど、今朝悩んでいたのはこのコトだったのか…。

0437 10
そのコーヒー、砂糖もミルクも入れないで飲んでるよね。

0437 11
ちょっとほろ苦い、まさにこれがオトナの味に違いないンだな。

Posted in ボクの私のくらし | Tagged , , | Leave a comment

第436話『オゴリング・釣り大会』なンだな。

0436 1
うーん、『釣り大会』ねぇ。
しかも『スズキ』限定とか。

もう2年目なンだし、「もういっかなー」的な?

0436 2
そそ、サカナ図鑑もコンプリートしちゃったし、つりざお持ち歩いてすらないンだわ。

しかしココで、「どうせ釣れるの『きんのつりざお』のおかげでしょ」と思われるはシャクなので、うおまささんからノーマルな『つりざお』を買って、釣り大会に参加してみるコトにしたンだな。

0436 3
………。
………。
………。

「サッと引き上げないと逃げられる!」という緊張から、タイミング逃しまくりング。

0436 4
しかし、勘は鈍っていなかった!

イキナリ、マグローーーー!!!!

0436 5
しかも、記録更新というオマケ付きだったンだな。

0436 6
さて、大会に戻りまして。
フムフム…。

サントスの109.1センチが…って、いきなりハードルたけぇな、オイ!!

0436 7
釣って、釣って、釣って…12匹目で115.8センチの大幅記録越え。

0436 8
フッフッフ…。
サントスよ、そンな澄ました顔していられるのも今のウチなンだな。

0436 9
これなら余裕だろうと、しばらく村を離れてからの表彰式。

0436 10
あれ?
となりにいるサントスはまぁイイとして、あれ!?

そンなにみンな大記録を出しまくっ…

ここでハタとカバンが魚臭いコトに気が付いたンだな。

0436 11
出ーーーー!!
しーーーー!!
忘ーーーー!!
れーーーー!!
たーーーー!!

0436 12
あぁ、「おごれる者は久しからず」とはこのコトか…なンだな。

Posted in 魚つり | Tagged , , , | 2 Comments