書いた日【水 - 7月 4, 2007】

ぶんるい〜  
     

『LOST WORLD(失われた世界)!?』なンだな。




この時ボクは気付くべきだったのかも知れないンだな

【DAY 1(1日目)】


最初に流れ着いたのは、一枚の領収書(りょうしゅうしょ)だった。
『テレビつきビデオ』なんて、もう電気屋さんで見かけるコトもあまりない。
今にして思えばこれはかなり昔のモノだと言う事がわかる。


【DAY 3(3日目)】


次に流れ着いたのは、おみくじだった。
『末吉』
なにごともホドホドが良いと言うモノだ。
彼の人生に幸せを!


【DAY 7(7日目)】


実はこの間にもボトルが流れ着いてきていたが、特に気にしてなかったので、どこかへなくしてしまった。
そう、この一週間ほぼ毎日のように届いていたのである。



内容はいつもいたって平凡(へいぼん)。
この二人はどうやら結婚したらしい。
世界は愛に満ちている。


【DAY 8(8日目)】


また今日も届いた。
どうやら同じ場所から誰かがメッセージを送っているとしか思えない。
ドラマ『LOST』のように、大勢がどこか無人島にでも流れ着いたのだろうか。



そう考えると、この内容はどうだろう。
少し狂気(きょうき)をおびて来てはいないだろうか。
そう言えば一日目の『見えない服』が気になっていた。
まさか『見えない恋人』にあてた手紙…。


【DAY 9(9日目)】


海岸に行くのが少し怖くなってくる。
けれどそれをあざ笑うかのように、ボトルは当然のようにソコにあるのだった。



事態(じたい)は最悪の状態になってしまったようだ…。
キミ達はどこへ行こうと言うのだ…。

この日を境にボトルがピタリと止まってしまった。
最後の、まるで言いよどみかけたような「・・・次はキミの村へ行くかも知れない」に背筋(せすじ)がゾクッとしたンだな。

 


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